2017/04/29

2017年4月22・23日 白馬岳主稜

4月22日23日、白馬岳主稜に行って参りました。
いえ、大先輩におんぶにだっこで連れて行ってもらったのでした。
雪稜歩きと雪壁登攀の困難さを、思い知らされました!!

4月21日金曜日夜、レンタカーでM先輩と出発。
道の駅で車中泊。朝、4時ごろに起きて二股へ車を置き、歩き始めました。

二股から猿倉までの途中、カモシカを見ました。
角が無かったな。
一時間半ぐらいで、猿倉荘に到着。
山荘は来週からオープンのようで、駐車場の除雪が行われていました。

ここからアイゼンをつけ、入っていきます。

暖かく、靄っていました。
大雪渓の下部まで歩き、見通しがあまりきかなかったのですが、
白馬尻小屋のあたりと思しきところから、大雪渓の左岸を直登していきました。

直登のあと、ちょっと休憩したところ。

私は疲労困憊してしまい、
このあとあまり写真がありません。

このように見通しのない斜面を登って行きました。

最後に、2,237mの手前あたり、
ダブルアックスを使っての雪壁登攀がいくつかあり、
一度ロープを出してもらい、登って行きました。
温度が高く雪がグズグズで、怖いな怖いな~!と思いながらの登攀でした。


二時前くらいに、この細い尾根に幕営しました。

 隣の尾根。

前方方向。

人影は、M先輩。
実は、テントでくつろいでいたころ、悲鳴のような声が聞こえました。
先行パーティで、滑落があったのでした。
「救助要請したかーーーーー!!!?」
大きな声で呼びかけるM先輩。
M先輩は、救援が必要かと、
一人ロープを背負って事故現場に向かったのでした。

たいへん幸いなことに、
滑落は問題なく、
同じパーティのメンバーによって救助されたのでした。
でも、あっという間に雪壁を登って行くM先輩、格好良かったです。

M先輩帰還後、水を作り、カレーライスを食べました。
昨日夜遅く、今朝は早く、
そして激しく運動をしたあとだったので、
17時30分には寝袋に入りました。ZZZ

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4月23日(日)





朝は、3時半に起きました。
インスタントうどんを食べ、お湯を飲み、
5時過ぎに外に出てテントを撤収しました。

昨日M先輩が救援のために単独で登った雪壁を、登って行きます。
写真で見るとなんだかよくわかりませんが、
実際には斜度がもう少しあります。
そして、右にトラバースするのですが、
その下が数百m?ぐらいはまっすぐ切れ落ちていて、怖いのです。

写真は難しいです。
迫力がちっとも伝わらないですね。
ずっと尾根上に、雪稜を伝うように歩いていきます。

M先輩雄姿。

雪の尾根。
左右は数百メートルは切れ落ちていてます。

画面左側からダブルアックスで雪壁を上がったところです。
後行パーティがビレイをしています。
わかりずらいですが、雪庇が発達していました。

この尾根伝いに来ました。

ここはそんなに怖くないのかな?
本当に怖いところは、まったく写真を撮る余裕はありませんでした。

左を見ると杓子岳が見えます。

頂上直下の最後の登攀です。
写真で見るとうまく撮れていないのでよくわかりませんが、
しっかりした斜度があり、左右は切れ落ちていて、
万が一にも落ちることはできません。
落ちたら絶対に止まらないでしょう。

右を見ると、モアイのように発達した雪庇。

ロープを使わずに登るパーティと、使うパーティとがいました。
使う場合は、斜面を少し登ったところでビレイし、60メートルが必要でした。
最後、かぶっているところから右にトラバースし、
そして乗り越すところが、嫌でした。

12時ちょうど、白馬岳山頂 到着。

レンタカーを返す時間があるので、急いで下山します。

杓子岳。

大雪渓を下っていきます。

駆け足でおりまして、15時20分に二股へおりました。
雪稜歩きもグズグズの雪壁もとても怖かったです。
もっともっとがんばらねば!!と、痛感した山行でした。
ありがとうございました!!!


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